プロダクションパイプラインに対応
USDの改善
Mari 7.0では、既存のUSDインポーターの全面的な刷新を中心に、USDのさらなる機能強化が行われました。アーティストは使用するアセットのバリエーションを簡単に選択できるようになり、プロセスがより使いやすく、USDパイプラインを通じてアセットを簡単に移動できるようになりました。
USDエクスポート-ベンダーシェーダーのサポート
Mari 5.0で導入されたUSDワークフローを拡張し、ArnoldおよびRendermanシェーダーのUSDエクスポートをサポートしました。これにより、ルック開発用のアセットに必要なすべてのシェーダー情報を含む1つのUSDルックファイルをエクスポートできます。USDをより多くの人に使いやすく、USDでの作業をより手軽に行えるようにすることを目指しています。
USDエクスポート – マテリアルのアサイン
Mari 6.0では、Mariの選択ツールを使用して、正しいUSDのフェイスセットベースの位置にマテリアルを割り当てる機能を導入しました。これにより、USDルックファイルを手動でルック開発DCCに取り込み、限られた選択ツールを使用してマテリアルを正しいフェイスに再割り当てる必要がなくなりました。アーティストは、Mariの直感的な選択グループツールを使用して、モデルの特定の領域にマテリアルをすばやく割り当て、エクスポートされたUSDルック内でこれらが正しく割り当てられていることを確認することができます
シームレスなデータ交換
Mariは、FBX、OBJ、Alembic、OpenEXRなどの業界標準フォーマットをサポートしています。OpenSubdivによるビューポートスムージングで、サブディビジョンサーフェスモデルをMariでネイティブにペイント。Mari は、UV ベースのテクスチャマップに代わる Ptex フォーマットをサポートしているため、UVマッピングなしでも高品質なテクスチャリングが可能です。
OCIOカラーマネジメント
OpenColorIO (OCIO) のサポートにより、単一のプロファイルを設定することで、異なるアプリケーション間で一貫したカラー管理が行えます。これにより、画像を正しいカラースペースに前処理や後処理する必要がなくなり、作業時間を節約し、変換ミスなどのエラーを減らすことができます。アーティストは見たままの状態を確認しながら作業を行え、複数のカラースペース間で一貫した色を保つことができます。
シェルフアイテムとしてのPythonスニペット
Mari 6.0では、Mariを起動する前にPythonスクリプトをスクリプトパスにインストールする必要がないように、Pythonスニペットをシェルフアイテムとして導入しています。これにより、アーティスト同士やスタジオ間でスクリプトを共有し、より効率的にタスクをこなせるようになりました。パイプラインチームは、手作業でコードを実行したり、Pythonスクリプトの実行方法を説明したりする時間を、アーティストを支援するためのスクリプトの作成に費やすことができます。作成したスクリプトは、Mariを起動する前にユーザーのスクリプトフォルダやパスにインストールする必要がないため、必要なときにすぐに実行することができます。
パイプラインとライセンスの改善
チームライセンスが利用可能になりました。これにより、組織の管理者はMariのライセンスの使用をリモートで管理できるようになり、アーティストが必要なときにだけライセンスを使用することができます。