Courtesy of Laika Studios/Focus Features

ストーリー開発における攻略しなければならない4つの重要な課題

時間の使い方は、プロジェクトの収益を左右し得る。スタジオの存続は、時間とリソースの効率的な使用にかかっている。

これを知っていれば、プロダクションにおける最も重要なワークフローの1つが、往々にして過去の時間効率の悪いプロセスに根ざしていたり、柔軟性に欠ける不透明な方法で構成されていたりすることは、さらに憂慮すべきことだ。プリプロダクションでは、アーティスト、編集者、ディレクター、プロデューサーが一丸となって、説得力のあるストーリーを作り上げなければならないが、得てしてこれを実現するためのプロセスが効果的に機能せず、プリプロダクション段階が長期化してしまう。

スタジオの改善点を探るうえで、ストーリー開発の際にプロダクションが直面する主な課題を検証する価値がある。

非効率的な管理タスク

単に優秀なクリエイターやプロデューサーを集めれば、優れたストーリーのアイディアが次々と生まれてくるわけではない。複雑なサーバー構造や命名規則、ストーリーボードのプリントアウトなど、頭を悩ませるタスクは数多い。

必要なファイルを探すために費やす時間は、優れたストーリーを作るための時間ではなく、コストの浪費に他ならない。チームの力を最大限に引き出すためには、アーティストがクリエイティブな仕事に集中することができるように、管理プロセスをほとんど無意識で処理できるほどにまで効率化する必要がある。

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柔軟性に欠けるパイプライン

ストーリー開発においては、さまざまなスキルセットを持つ多くの人々が協力する必要がある。クリエイティブ業界で一般的に使用されている代表的なアプリケーションは数多く存在し、それらを効果的に組み合わせて連携させるのは非常に困難だ。

この問題を解決するために、一般的に技術部門が選択する選択肢は、すべてのアーティストに使い慣れない特定のソフトを使わせるか、あるいは複雑で高価なソリューションを構築して、誰もが好みのツールを使えるようにするかのどちらかになるが、より良い解決策は、こうした異なるアプリケーションをリンクできるワークフローを採用して連携させることだろう。

コミュニケーションの断絶

情報とデータの自由な流れは、プロジェクトを円滑に進めるうえできわめて重要だ。しかし、ストーリー開発のプロセスが本格化すると、誰もが、自分の部門の責任に集中するだけで手いっぱいで、他で起きていることを把握するのは難しくなる。ひとつ指示が行き違うと数日にわたってスケジュールが遅れることもあれば、ひとつのアイディアの見落としが、素晴らしいプロジェクトを平凡なものにしてしまう可能性もある。全員が同じ見解を持つためには、全員が最新の情報を取得できる状態でなければならない。だからこそ、効果的なコミュニケーションが必要不可欠なのだ。

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煩雑なストーリー開発プロセス

最初のサムネイルから最終的なストーリボード、そしてプレビューショットまでの道のりは長く、何度もイテレーションが繰り返される。

こうしたプロセスを促進するために従来行われてきたマニュアル作業は時間がかかり、アーティストがアイディアを試すことを妨げ、その結果、プロダクションの後工程でコストのかかる手直しが発生することになる。また、複雑で直感的な操作が難しく、メンテナンスに時間がかかるサーバーで、過去のイテレーションを探すのは非常に困難だ。

ストーリーアーティストがイテレーションのためにイメージを描き直すことが珍しくないという事実は、こうしたプロセスのコスト効率の悪さを物語っている。また、複数のアーティストがひとつのシークエンスで共同作業を行う場合、問題はさらに複雑だ。スタジオは、無駄な時間を削減し、コストを節約するために、反復的なプロセスと連携するソリューションに目を向ける必要がある。

問題の核心

競争の激しい今日のメディア制作業界で成功するスタジオは、最も効率的に業務を遂行することができるスタジオだろう。クリエイターを面倒な管理作業から解放し、本来の作業に専念できる環境を確保する。アーティストが好みのツールを使って協働作業を行えるように支援する。その結果、チーム全体が効果的にコミュニケーションを取って仕事を成し遂げることができるのだ。

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