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VFXの制作現場で必要とされる最新テクノロジースキルの養成
Lost Boys Studiosにおける教育カリキュラムへのKatana導入事例
Lost Boys StudiosにおけるKatanaのカリキュラム導入
VFX業界で成功するために必要なスキル教育を学生や若いアーティストに提供することは重要なことです。
新しいテクノロジーの進化や業界発展のスピードに伴いアーティストに対する要求は日々増大し、必要とされるプログラムやそのスキルの専門性は不可欠であり、これまで以上に学生に必要なスキルを確実に身につけさせることが重要になりました。
業界最先端を意識した質の高いVFX専門教育プログラムを誇るカナダのLost Boys Studios | School of Visual Effectsは、2017年にKatanaをカリキュラムに導入しました。
同校の共同経営者/理事/上級教育管理者を務めるRia Bernard氏に、Katanaとそのカリキュラム導入について話を伺いました。
まずは、Lost Boysのミッションについて聞かせください。
Lost Boysは最高水準の教育の提供を目指しており、業界でキャリアをスタートさせるのに必要となる、あらゆるスキルを確実に習得させ送り出すことです。実際の制作現場では様々な分野で個々のポジションが専門化するなか、大半の教育機関はジェネラリストの養成に終始しており、卒業しても業界で就職先を見つけるのが非常に困難な状況に陥ります。Lost Boysでは学生が雇用機会を最大限に確保できるように、特定の分野にフォーカスした高度な知識とスキルを習得するための支援を行っています。
Katanaの導入理由について教えていただけますか?
業界の声に耳を傾け、どのような人材を必要としているのか積極的に情報収集を行ったところ、Katanaの知識とスキルを持ったライティングアーティストがとりわけ必要とされていることが明らかになりました。そうした業界の強いニーズに応えるべく、Katanaをカリキュラムに導入することを決めました。
Foundry製品については、すでに Advanced Visual Effects Compositing programでNukeを導入済みですし、多くの制作現場で活用されているノードベースのKatanaを追加導入することは理にかなっていました。
インストラクターから見て、Katana習得の難易度についてはどのようにお考えですか?
3Dの基本的な知識を有している学生であればそう難しくはありません。ライティングコースで数週間学べば、大半の学生が他のソフトウェアよりKatanaを使って作業することを好むようになります。単なるソフトウェアとしてのKatanaのオペレーションにとどまらず、実在する各スタジオのパイプラインでKatanaがどのように活用されているか、アートやテクニック、問題解決の手法についても分かりやすく指導しています。
VFX業界での就職を希望する学生にとって、Katanaを学ぶメリットは何でしょうか?
現在多くのスタジオでKatanaのようなノードベースのツールが好まれ移行が進められています。ノードベースのツールでデモリール制作を行うことが就職活動において有利なだけではなく、Katanaを学ぶことで他のノードベースソフトウェアの習得も容易になるでしょう。
Katanaを習得した多くがライティングアーティストやライティングテクニカルディレクターとして、Sony Pictures ImageworksやDigital Domain、MPC、Animal Logic、Cinesite、Reel FX、BRON Animation、ICON Creative Studio、Atomic Cartoonsといった大手のスタジオに就職し、その活躍の場はさらに拡大しています。
Lost Boysと制作スタジオとのコネクションについて、またそれらが学生の就職にどのように活かされているかについて教えてください。
私たちは業界と密接な関係を有しており就職支援にも非常に力を入れています。卒業生たちは長年、現場で高い能力を発揮し存在感を示しており、Lost Boysへの厚い信頼と高い評価に繋がっています。
専門スキルを持った人材を求める制作スタジオから、まず私たちに問い合わせが入ります。
変化の激しい我々の業界においては、スタートアップトレーニングを必要としないアーティストを迅速に確保する必要があります。求人情報を掲載する前に人材の問い合わせを受けることも少なくありませんし、カリキュラムの改善や拡充を検討する際には現場のリードやスーパーバイザーの声を聞き、そのニーズを反映させています。
Katanaの強みは何だとお考えですか?
Katanaはきわめて高速かつ効率的、そして強力なルックデベロップメントツールです。
大規模シーンやマルチショットのライティングを効率化できるだけでなく、チーム内でのシーンのセットアップ共有、受け渡しも容易です。またノードベースであることから各工程の並列進行が可能で、シーンのデバッグもスムーズに行えます。
これからライティングツールを学ぼうとしている学生に何かアドバイスはありますか?
就職を希望するスタジオで実際に使用されているライティングツールのスキルを習得するのが良いでしょう。そのスタジオの求人情報を見れば、使用されているツールや求められているスキルについて簡単に知ることができます。
最後に、Katanaの導入を検討されている他の教育機関に何かアドバイスはありますか?
制作現場の現状をよく理解し、そのニーズに適した教育を提供することが重要です。ライティングツールは日進月歩で、その技術も著しく進化しています。希望するキャリアとそのスキルに必要とされるカリキュラムを提供し続けることが教育機関としての責務ではないでしょうか。
Lost Boysとその教育プログラムについての詳細はこちら。
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