アーティストのためのCatteryガイド:Catteryとは何か?
Nuke 13シリーズでは、CopyCatやInferenceノードからなる機械学習ツールセットが導入された。 Foundryの研究チームは、アーティストが機械学習の力を活用し、クオリティの高いエフェクトを作成、適用できるようにしたいと考えてきた。
Nuke 13.1ではInferenceノードを拡張し、アーティストがサードパーティのPyTorchモデルをロードできるようになった。これらのモデルは、Inferenceノードで認識可能なフォーマット(.catファイル)に変換する必要があるが、これは、相応の労力を要する可能性がある技術的なプロセスだ。GitHubでは数多くの素晴らしい機械学習モデルが研究者たちによって自由に共有されているにもかかわらず、Nukeでそれらを実行できるのは、手元にエンジニアのチームがある人に限られているかもしれない。
その答えとなるのがCatteryだ。
Catteryとは
Catteryは、Nukeで動作する機械学習モデルの無料ライブラリだ。大規模スタジオでもソロアーティストでも、誰もがそこでホストされているモデルを利用することができる。
Catteryという名前は、CopyCatで作られたモデルが.catファイルとして保存されることに由来しており、ユーザーは、.catファイルに変換されたサードパーティのモデルと、CopyCatで学習された.catファイルの両方をダウンロードして共有することができる。
まずは、機械学習モデルの初期セットが変換されアップロードされる予定だが、長期的にはユーザー自身が変換または作成したモデルを投稿できるように、サイトが開放される。初期バージョンはダウンロードのみで、Foundryのウェブサイトがホストする。
Catteryをはじめよう
Catteryが目指すのは、アカデミアとプロダクションのギャップを埋め、あらゆる人に同じ機会を提供することで、そのコンセプトの中心にあるのは、互いに共有し、アクセスできる環境を構築するという考え方だ。
今後、ユーザーによって作成されたモデルがCatteryで共有され、このコミュニティがユーザーによって進化していくことが期待される。